特殊加工印刷の新晃社 > 印刷会社ブログTOP > ブログ > 特殊加工・印刷 > 【保存版】「PP貼り加工」と「ラミネート加工」の違い
公開日:2018年12月04日
印刷物を作る際、強度や見栄えをグレードアップする加工をご存知でしょうか?
「でもどんな加工があるか分からない、、、」という方も多くいると思います。
今回ご紹介する「PP貼り加工」と「ラミネート加工」は、表面加工の中でもスタンダードなものになります。この2つの特徴を見ていきましょう!
PPとはポリプロピレンの略になります。書籍や教科書の表紙などによく使われており、最もメジャーな表面加工と言っても過言ではありません。紙の上にフィルムを圧着して貼り合わせる加工で、表面を保護したり光沢感を出すことで高級感が出ます。
PP貼り加工は、本の表面加工以外にも「名刺」や「会社案内」といった印刷物にもよく使われますね。「ポスター」などの掲示物にも適しています。通常の印刷物をグレードアップさせて差別化するには持ってこいです。
つや・光沢があるタイプを「グロスPP」または「クリアPP」と呼び、つや消しタイプを「マットPP」と呼びます。ツルツルした手触りと光沢感を出したい場合は「グロスPP(クリアPP)」を選び、しっとりとした上品なイメージを出したい場合は「マットPP」を選びます。
PP加工をする際の注意点としては、表面加工する事によって印刷面の平滑度が変わる為、加工前・加工後で発色が異なります。色についてしっかりと確認したい場合は、本番印刷前に色校正と合わせてPP加工をしたものを作る事をオススメします。
特にイメージキャラクター、人物の肌の色など、色合いをしっかりと表現したいものであれば迷わずに確認を取りましょう。
ラミネート加工とは、紙をラミネートフィルムで挟み込む加工になります。身近なところでよく使われているのはレストランやカフェなどのメニュー表です。フチのついた固めのメニュー表がラミネート加工された印刷物です。用紙を両面から挟み込んで圧着している為、耐水性、耐久性に優れており、水がかかってもサッと拭き取ればキレイになります。
ところであのフチには指定ができる事を知っていましたか?角を丸くする事を「角丸」といいます。単位はR(アール)で示す事ができ、一般的には「3R」が多く使われます。丸みをもっと持たせたい場合は5R、逆にあまり持たせたくない場合は1-2Rにすればシャープな印象になります。
ラミネートの厚みを指定する事もできます。一般的には100μ(ミクロン)となります。屋内で使うものなのか、屋外で使うものなのか、そしてどのように使うのかによって厚みを選びましょう。
また、ラミネート加工の事を「パウチ加工」と呼ぶ事もあります。基本的にどちらも同じものです。
これまで書いてきた通り、書籍や会社案内などはPP貼り加工、メニュー表やPOPはラミネート加工という様に利用シーンで分けて選択しましょう。
例えば名刺、会社案内といったような、ビジネスシーンにおいて相性が良いのは「PP貼り加工」が多いと言えます。高級感を演出して他社と差別化することができますので「素材にこだわっているな」「しっかりした会社だな」と感じてもらえるのはどちらか?というのは一目瞭然です。
一方でラミネート加工は見た目の印象よりも機能的な側面が大きいと言えます。先ほども述べたように、耐水性、耐久性に優れちょっとやそっとではビクともしません。何度も取り出して使うものであればラミネート加工は最適な加工です。メニュー表やPOPの他には「屋外ポスター」「会員証」などにも使われます。頑丈であり長く使う事を想定した印刷物であれば迷わずラミネート加工を選択しましょう。
もっと詳しく知りたい方は、こちらのページもぜひご覧ください。
また、各種印刷物のご相談を承っております。気になった事はお問い合わせフォームまたは03-3800-2881までお気軽にご連絡ください。
当社では、お問合せいただきました内容を確認し、ヒアリング・お打合せをさせていただいております。
その内容をふまえて、企画・デザイン・見積りを提出させていただきます。
印刷だけでなく、特殊加工・製本・丁合、封入などのアッセンブリから発送まで対応しております。
印刷加工等でご不明な点はお気軽にお問い合わせください。
詳しくお打ち合わせご希望の方は営業担当が伺わせていただきます。