
「企業のSDGsへの取り組みを、パンフレットやパッケージでもしっかりとアピールしたい」
「環境に配慮しつつも、デザインの美しさや商品の高級感は絶対に妥協したくない」
印刷物やパッケージを制作する際、近年このようなご要望をお持ちの企業様が非常に増えています。環境問題への対応が企業の社会的責任として強く求められる今、「どのような用紙を選ぶか」は、デザイン以上にその企業の姿勢をステークホルダーへ雄弁に語る重要な要素となっています。
今回は、高級白板紙や特殊加工紙のトップメーカーである五條製紙株式会社が提案する環境対応紙のコレクション、「GOJO PAPER for SDGs 2」について詳しく解説します。
サステナブルな資源を利用したバガス紙や、脱プラへと繋がるフィルムレス製品など、これからの時代に求められる様々な環境対応紙の特徴や、印刷時の重要なポイントを、特殊印刷・特殊加工のプロフェッショナルである新晃社の視点で徹底解剖します。
GOJO PAPER for SDGs 2 とは?

「GOJO PAPER for SDGs 2」は、高級パッケージや特殊紙を長年手がけてきた五條製紙株式会社が、持続可能な社会の実現(SDGs)に貢献するために厳選・開発した環境対応紙のラインナップです。
五條製紙といえば、鏡面のような圧倒的な輝きを持つ「SPECIALTIES(スペシャリティーズ)」シリーズなどが有名です。その高い技術力と「紙の美しさ」を追求し続けてきたメーカーだからこそ、「GOJO PAPER for SDGs 2」に収録されている用紙は「ただ環境に優しいだけ」ではありません。環境負荷の低減と、パッケージや印刷物に求められる「品質・高級感」を高い次元で両立させているのが最大の魅力です。
単に古紙を使うというアプローチにとどまらず、「非木材パルプの活用」「プラスチック削減(脱プラ)」「リサイクル性の向上」といった多角的な視点から、環境課題の解決にアプローチしています。
GOJO PAPERが提案する「環境対応紙 3つのカテゴリ」
五條製紙の環境対応製品は、環境サイクルにおける位置づけとして大きく以下の3つのカテゴリに分類されています。「GOJO PAPER for SDGs 2」の冒頭でも紹介されているこのカテゴライズを知ることで、企業がアピールしたいSDGsの目的に合わせて最適な用紙が選びやすくなります。
1. Reuse(再生利用可能)
特殊な紙でありながら一般的な古紙処理が可能なため、新たな製品素材として再生利用が可能な素材です。
代表例:転写紙、パール紙、アルミペースト紙 など
2. Recycled(リサイクル素材の活用)
廃棄物を活用して新たな製品に生まれ変わらせた素材です。廃棄物やエネルギー消費の削減に貢献します。
代表例:バガス紙、リサイクルペット貼合紙、古紙 など
3. Bio degrated(植物由来の生分解性素材)
使用後に自然環境中で分解されることで、自然環境への負荷を軽減することができる素材です。
代表例:PLA(ポリ乳酸)、セロハン など
多彩な環境対応紙のラインナップと特徴
「GOJO PAPER for SDGs 2」に象徴される、現代の環境対応紙の代表的なアプローチと、それぞれの魅力をご紹介します。
1. サステナブルな資源の活用「バガス紙」

バガスとは、サトウキビから砂糖の原料となる糖汁を搾り取った後に残る「搾りかす」のことです。このバガスをパルプとして配合して作られた用紙が「バガス紙」です。
本来であれば農法廃棄物として処理されたり、燃料として燃やされたりしてしまうバガスを、紙の原料として有効活用することで廃棄物の削減に繋がります。また、その分だけ木材パルプの使用量を減らすことができるため、森林資源の保護にも直結する非常にサステナブルな素材です。
【特徴と活用シーン】
バガス紙は、自然の素材感を活かした温かみのある手触りと、かすかに感じられる素朴な風合いが魅力です。オーガニックコスメのパッケージや、自然派食品のラベル、企業の環境報告書など、ナチュラルで誠実なイメージを伝えたい印刷物に最適です。
2. 脱プラへと繋がる「フィルムレス製品」

パッケージや表紙に美しい光沢や水への耐性を持たせるためには、紙の表面にプラスチックフィルムを貼り合わせる、PP貼り加工などが一般的です。しかし、この方法は紙とプラスチックの複合素材となるため、使用後に分別してリサイクルすることが難しくなるという課題がありました。
そこで近年、海洋プラスチック問題などを背景とした「脱プラ」の動きに合わせて注目されているのが「フィルムレス製品」です。五條製紙は、プラスチックフィルムを使用せず、特殊なコーティング技術等によってフィルム加工と同等の美しい光沢や機能性を紙単体で実現しています。
【特徴と活用シーン】
プラスチックを使用していないため環境負荷が低いのはもちろんのこと、使用後はそのまま古紙としてリサイクルしやすいという大きなメリットがあります。光沢感やメタリックな質感を維持したまま脱プラができるため、高級ブランドの化粧箱や日用品のパッケージへの採用が急増しています。
3. リサイクル性の向上とFSC®認証紙

バガス紙やフィルムレス製品以外にも、適切に管理された森林の木材を使用した「FSC®認証紙」など、多様なニーズに応える環境対応紙が存在します。用途や予算、企業としてアピールしたい環境方針に合わせて最適な用紙を選ぶことが、これからのパッケージ制作の鍵となります。
環境対応紙を印刷する際の注意点
環境対応紙は、その特殊な製法や素材ゆえに「印刷会社を選ぶ紙」でもあります。
例えば、バガス紙のような非木材紙は、一般的なコート紙と比べてインキの沈み込みが大きく、想定した色味が出にくかったり乾燥に時間がかかったりすることがあります。また、フィルムレスの特殊なコーティング紙も、表面の性質によってはインキが定着しにくいケースがあります。
そのため、環境対応紙のポテンシャルを最大限に引き出すには、特殊紙の扱いを熟知した印刷会社の技術が不可欠です。
新晃社なら環境・SDGs対応印刷も安心
「環境に優しい紙を使ってみたいけれど、綺麗に印刷できるか不安……」
「デザインの意図通りに仕上がるか相談したい」
そんな時は、ぜひ新晃社にご相談ください。
1. UVオフセット印刷機を完備
新晃社は、「SPECIALTIES」のような非吸収原反への印刷を得意とするUVオフセット印刷機を保有しています。専用のUVインキを使用し、紫外線を照射して瞬時にインキを硬化させるため、インキが浸透しにくい特殊なコーティングが施された環境対応紙であっても、擦れや裏移りのない美しくシャープな印刷を実現します。
2. 「疑似エンボス」など特殊加工との組み合わせ
新晃社の得意技である「疑似エンボス加工」と、環境対応紙を組み合わせることも可能です。例えば、脱プラを目指すフィルムレス製品の上に疑似エンボス加工を施すことで、プラスチックフィルムを使わずに、立体的で視覚効果の高いプレミアムな表現が可能になります。
3. 試作の相談も可能
「この紙で印刷できますか」や「本番前に実際の紙で仕上がりを確認したい」等のご要望にも、柔軟に対応いたします。
まとめ
五條製紙の「GOJO PAPER for SDGs 2」に代表される最新の環境対応紙は、印刷物に「持続可能性」と「デザイン性」の両方を与えることができる画期的な素材です。
廃棄物を活用し森林を守る「バガス紙」や、プラスチック削減とリサイクル性を両立する「フィルムレス製品」をはじめ、これらのサステナブルな素材を使いこなすことがこれからのパッケージ制作の鍵となります。
新晃社の確かな印刷・加工技術とかけ合わせることで、企業としての責任を果たしながら、消費者の心を強く惹きつけるクリエイティブが完成します。
「SDGsに貢献できる紙でパッケージを作ってみたい」「このデザインに合う環境対応紙はどれ?」など、気になることがあればお気軽にお問い合わせください。
特殊印刷のプロフェッショナルである新晃社が、あなたのイメージを形にするお手伝いをいたします。







