特殊加工印刷の新晃社 > 特殊加工・特殊印刷TOP > 疑似エンボス加工
疑似エンボスとは、2種類の性質が異なるニスを使用して疑似的にエンボスを表現する印刷手法です。その2種類のニスは、艶のあるオーバープリントUVニス(OPニス)と、光沢UVニスを使用し、OPニスの上に光沢UVニスを引くことで、ざらざらとしたエンボスの質感を再現しています。
また疑似エンボスでは、OPニスを全体に引くのではなく、部分的に引くことで、ざらざらとしたエンボス面と光沢面のギャップにより、立体感のある凹凸や高級感のある光沢などを再現することが可能です。
例えば商品パッケージやカタログ、書籍カバー、名刺などで他との差別化を図ったり、独創性を表現したりしたい場合などによく用いられます。印刷物に奥行きや深みが生まれ、より繊細で味のある仕上がりになります。
疑似エンボスは、環境に優しく、短納期かつ低コストでの印刷を実現しています。
その1つ目である環境面について。UVインキは有機溶剤を含んでいないため全て固体となります。蒸発物がなく、印刷工程で環境に有害な物質が大気や室内に放散されることもないため、酸性雨や自律神経障害を防ぐこともできる環境や人に優しい手法です。
次に2つ目の納期、コスト面について。これまでは凹凸や光沢を再現するために、別工程でPP加工や樹脂版を使った厚盛印刷を行う必要がありました。PP加工では加工時に紙がしわになる恐れが、厚盛印刷では細かい線や文字の表現が難しいというデメリットがあります。しかし疑似エンボスでは印刷工程で同時の作業になるため、上記のデメリットもなく、短納期かつ低コストでの印刷を実現しております。
昨今、疑似エンボスでの印刷はさまざまな分野に浸透しています。
まず、子供から大人まで幅広い層に認知されているトレーディングカード。法人様以外に個人様からも依頼が集まっており、カードゲーム用からコレクション用まで疑似エンボスをかけることでデザイン性の優れたカードが作られています。
その他、疑似エンボス加工はパッケージや化粧箱にも多く用いられています。他の商品との差別化を図ったり、更なる高級感を演出したりしたい時におすすめの印刷方法です。
疑似エンボスは、印刷によって凹凸や光沢を再現できる点がポイントで、光の加減でデザインや色に変化が見られ、様々な角度から多様な立体感を感じ、グラデーションのような色合いで見る人を惹きつけます。
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