特殊加工印刷の新晃社 > 印刷会社ブログTOP > ブログ > デザインの雑学など > 【よくわかる】増刷・重版・改訂の違い
公開日:2020年12月24日
出版業界でよく使われている「増刷(ぞうさつ)」「重版(じゅうはん)」「改訂(かいてい)」という言葉ですが、意味合いの違いをご存知でしょうか。
新晃社では本(書籍、冊子)の印刷物も多く取り扱っており、これらの違いによって印刷物の進行管理をしっかりと分けています。というのも、発注があった際に増刷なのか、重版なのか、改訂なのかによって、仕事の流れが変わってくるため、スムーズな納品を行うためにはきちんと理解しておくことが重要です。
今回は「増刷」「重版」「改訂」についてご紹介いたします。
増刷とは、出版した本をそっくりそのまま印刷することです。加筆修正などを行わないため、印刷データ(版)の差し替えが不要ですので、スピーディに納品することができます。
ところで、本の奥付(最後のほうにある出版した年月日などが記載されているページ)には、「初版 第一刷」などと記載されており、この奥付をみると「何回目に印刷されたものなのか」がわかるようになっています。
例えば「初版 第一刷」は、初めて作成した版で印刷も初めての印刷という意味になります。「初版 第二刷」の場合は、初版の増刷であり、2回目の印刷という意味になります。
重版とは、内容を一部変更して作成する場合です。変更と言っても大幅なものではなく、部分的なものになります。この場合は、印刷データ(版)の差し替えをした後に印刷を行い、納品となります。
奥付は「二版 第一刷」などとなり、何回目の版なのかがわかります。
改訂とは、内容の一部が変更され「新しく」出版する場合になります。改訂版の場合は、前作と内容が変わっているということを分かりやすくするために、表紙に「改訂版」と大きく表記することもあります。その為、本の中身だけでなく表紙デザインが変更になる事もある為、印刷会社は状況に応じて色校正を作成するなどの対応があります。
奥付は「三版 第一刷」などとなり、重版と同じく版の数字が代わります。
いかがでしたでしょうか。出版した本が人気作品となって、増刷、重版、改訂となることは作家さんはもちろん、出版社や印刷会社にとっても大変嬉しいことです。お仕事を頂けるという喜びもありますが、様々な担当者の想いを込めて作られた作品が世の中に受け入れられるという喜びは、またひとしおです。
「増刷」「重版」「改訂」の違いを理解しておくと、色々な関係者とのコミュニケーションがしっかりととれるため、スムーズな進行管理にとても役立ちます。是非知っておくと良いでしょう。
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