【特殊紙解説】SPECIALTIES(スペシャリティーズ)アルミペーストの魅力と活用法

「パッケージを高級感たっぷりに仕上げたい」 「会社案内を手渡した瞬間、『おっ』と思わせたい」

そんな特別な印刷物を作りたいとき、真っ先に思い浮かぶのが、金や銀に輝く「特殊紙」ではないでしょうか。

しかし、いざデザインを考え始めると、こんなお悩みにぶつかることがよくあります。 「シルバーの紙を使いたいけれど、鏡みたいにギラギラしすぎて、安っぽく見えないかな?」 「文字が光って読みにくくなったらどうしよう……」

そんな時にこそ、自信を持っておすすめしたいのが、五條製紙(ごじょうせいし)が作っている「SPECIALTIES(スペシャリティーズ)」シリーズのひとつ、「アルミペースト」です。

1. そもそも「スペシャリティーズ」ってどんな紙?

まず、「SPECIALTIES(スペシャリティーズ)」という名前について少し整理しておきましょう。 これは、五條製紙株式会社が作っている、「表面にキラキラした加工などが施された、高級な厚紙」のシリーズ名です。

このシリーズには、たくさんの種類があります。

  • ・鏡のようにピカピカな「アルミ蒸着」タイプ
  • ・見る角度で色が虹色に変わる「ホログラム」タイプ
  • ・真珠のように上品に光る「パール」タイプ

このように、いろいろな「光る紙」が揃っていますが、今回ご紹介する「アルミペースト」は、作り方も見た目も、他のものとは大きく違います。

「フィルムを貼る」のではなく「アルミの粉末を塗る」

一般的なピカピカの銀紙(蒸着紙など)は、紙の表面に薄いアルミのフィルムを貼り付けたりして作られるため、鏡のような強い反射があります。

一方、アルミペーストの作り方は少し特殊です。 アルミの粉末を塗工して作られています。フィルムを貼るのではなく、塗料を塗っているため、仕上がりが全然違います。

  • ・普通の銀紙(蒸着紙): 鏡のように顔が映る。ギラッと強く光る。インパクト重視。
  • ・アルミペースト: 表面が少しザラッとしたマットな質感。光を優しく広げる。

「派手なキラキラ」ではなく、「落ち着いた上品な輝き」が欲しい。そんな「大人の銀色」を探している方にぴったりの紙なのです。

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2. デザインがもっと楽しくなる!3つのメリット

「ただ光るだけ」ではありません。アルミペーストには、実際に使うときに嬉しい3つのポイントがあります。

(1)文字がくっきり読みやすい

鏡のような紙だと、蛍光灯の光などが反射してしまい、書いてある小さな文字が読みにくくなることがあります。 ですが、アルミペーストは表面がマット(つや消し)になっているので、光が柔らかく散らばります。そのため、メタリックなカッコよさはそのままに、文字もストレスなく読めるのです。 商品の裏面など、大切な情報を載せる場所にも安心して使えます。

(2)「しっとり」とした不思議な触り心地

見た目だけでなく、「触り心地」も大きな魅力です。 金属のようなひんやりした感じもありつつ、どこか「しっとり」とした滑らかさがあります。 指紋も目立ちにくいので、何度も手に取って見るポケットファイルや、パンフレットの表紙には最適です。「いい紙を使っているな」と、指先から伝わります。

(3)環境にやさしい(リサイクルしやすい)

最近は「SDGs」や「脱プラスチック」が大切にされています。 普通の銀紙は、紙とプラスチックフィルムがくっついているため、使い終わった後にリサイクルするのが難しい場合があります。 しかし、アルミペースト製品は、フィルムを使っておらず、アルミの量もごくわずかです。そのため、古紙としてリサイクルできる場合が多いのです(※自治体のルールによります)。 「高級感は出したいけれど、エコじゃないのはちょっと……」という企業様にも選ばれています。

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3. 失敗しないための「データ作成」と「印刷」のコツ

特殊な紙なので、普通の白い紙と同じように印刷してしまうと、「あれ? 思っていたのと違う」となってしまうことがあります。 ここでは、きれいに仕上げるための大事なポイントを2つご紹介します。

「白インク」を使いこなそう

アルミペーストの紙の色は、もともと「銀色」です。 この上に、普通の色(赤や青など)をそのまま印刷すると、下の銀色が透けてしまい、すべての色が「メタリックカラー」になります。 たとえば、人の肌の色が金属っぽく沈んでしまったり、会社のロゴの色が変わって見えたりします。

そこで活躍するのが「白インク(ホワイト)」です。 下地として白インクを先に印刷することで、紙の銀色を隠すことができます。

  • ・メタリックにしたい部分: 白インクを塗らない。
  • ・普通の色に見せたい部分: 下に白インクを塗る。

この使い分けをすることで、1枚の紙の中に「マットな銀」「普通の鮮やかな色」「キラキラしたメタリック色」という3つの表情を作ることができます。これだけで、デザインにぐっと深みが出ます。

傷がつかないように守ってあげる

アルミペーストは、表面がとても繊細です。 印刷している最中や、運んでいる時、あるいはお客様が使っている時に擦れると、傷がついてしまうことがあります。 そのため、パッケージや冊子として使う場合は、表面に「ニス」を塗ったり、「PP」という薄いフィルムを貼ったりして、保護することをおすすめしています。 特に、つや消しの「マットPP」を貼ると、アルミの質感がさらに落ち着いて、まるで陶器のような高級感が出るので、担当者イチオシの組み合わせです。

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4. こんな場面におすすめです

上品で落ち着いたアルミペーストは、次のような用途にぴったりです。

・高級な化粧品や香水の箱
ギラギラしすぎない輝きが、ブランドの上品さを引き立てます。

・会社の記念誌や会社案内
表紙に使うだけで、歴史の重みや信頼感を演出できます。

・招待状やメッセージカード
金や銀の箔をスタンプする箔押し加工とも相性バツグン。マットな紙と、キラッと光る箔のコントラストがとても綺麗です。

・ホテルや不動産のパンフレット
ラグジュアリーな空間を紹介するツールとして、手にした瞬間の「特別感」をお届けできます。

5. まとめ:特別な紙の印刷は、新晃社にお任せください

「SPECIALTIES(スペシャリティーズ)アルミペースト」は、派手なインパクトよりも、「質感」や「品格」を大切にしたいときに、最高の選択肢になります。

ですが、その美しさを引き出すには、紙の特徴をよく理解したデータ作りや、特殊なインクを乾かすための設備、そして職人の技術が必要です。

新晃社は、長年にわたってこのスペシャリティーズをはじめ、難しい特殊紙の印刷を数多く手がけてきました。 「このデザインだと、アルミの良さは出るかな?」「白インクのデータはどう作ればいいの?」といった、作る前の段階からのご相談も大歓迎です。

見本帳やサンプルもご用意していますので、まずはその独特の「マットな輝き」を、ぜひご自身の目で確かめてみてください。

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