特殊加工印刷の新晃社 > 印刷会社ブログTOP > ブログ > 印刷について > 【よくわかる】上製本と並製本の違い
公開日:2021年08月19日
製本には様々な方法がありますが、「本」としてしっかりとしたものを作りたい場合は「上製本」と「並製本」の二つの方法があります。
しっかりとした本を作る場面といえば、書籍などの販売目的で作るものや、報告書や卒業アルバムなどの社内向け・関係者向けに作るものなど、あらゆるシーンがあります。
それぞれのシーンに合わせた製本方法を選択することで、「コスト」「納期」「仕上がり」などが明確になりスムーズな製本発注ができますので、是非参考にして頂ければと思います。
それでは今回は「上製本」と「並製本」の違いについてご紹介いたします。
上製本とは「ハードカバー」とも呼ばれ、厚く頑丈な表紙で本文をくるんだ製本になります。
表紙にはボール紙という紙が入っているため、厚さが2-3mm程度の丈夫な作りになります。また、表面は紙以外に布(クロス)などで巻くこともあり、様々なバリエーションがあります。
本文は糸あるいは接着剤で綴じられ、チリ(写真内の青い部分)という部分を取り付けます。このチリによって本文を保護し、本を長持ちさせることができます。チリには様々なカラーがありますので、書籍のイメージに合わせて色を選択すると良いでしょう。
上製本は製本する際の工程が多く、使用する材料も多いため、並製本に比べてコストは高くなります。納期は最低でも1-2週間ほどは見ておくと安心です(※部数や印刷方法によって異なります)。
一方、上製本の特徴はなんといっても高級感のある仕上がりや、長期保存に適しているといった点になります。長く読んでもらいたいもの、上品で高級感を感じてもらいたいものであれば、上製本を選ぶと良いでしょう。
並製本とは「ソフトカバー」とも呼ばれ、針金を使って綴じる「平綴じ」「中綴じ」と、接着剤で綴じる「無線綴じ」があります。
並製本の中でも、パンフレットや雑誌などは「中綴じ」、書籍などは「無線綴じ」で作られるケースが多いです。ちなみに「無線綴じ」は上の写真のように、背の部分に接着剤を塗り本文と表紙を綴じます。このように糸や針金などを使わない為、「無線」綴じと呼ばれます。
並製本の無線綴じは表紙カバーを巻く事で本としてのグレードをアップさせるという方法もあります。文庫本などによく使われている方法になり、表紙カバーを外すと別のデザインが現れる等の楽しみ方もありますね。
尚、表面にPP貼りなどを施すと、更にイメージがアップします。上記の写真では表紙カバーにグロスPP貼りをしており、光沢感があり更に耐久性をアップさせています。
並製本は上製本に比べて工程が少ないため、コストや納期は短縮することができます。但し、これも部数や印刷方法などによって異なりますので、事前に印刷会社に確認することをお勧めします。
なるべく金額を抑えたい場合や、大量に作りたい場合は、並製本が適しています。
上製本で作りたいけれど予算があまりないのでやむを得ず並製本にしようか、などお悩みの場合は一度是非当社までご相談ください。前述の通り、並製本でも無線綴じの表紙カバー巻きにする事で高級感をアップさせることは十分可能です。
その他にも、紙にこだわることによって本の雰囲気がガラッと変わったりするなど、様々なアプローチがあります。
新晃社は上製本も並製本も得意としている印刷会社です。特殊印刷によって本の持つ魅力を更にアップさせるなどの、幅広い手法と技術を持っています。ご不明な点がありましたら、新晃社まで是非ご相談ください。経験豊富な担当者が丁寧にご説明させて頂きます。
当社では、お問合せいただきました内容を確認し、ヒアリング・お打合せをさせていただいております。
その内容をふまえて、企画・デザイン・見積りを提出させていただきます。
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