特殊加工印刷の新晃社 > 特殊加工・特殊印刷TOP > プレスコート
プレスコートとは、印刷物の表面にアクリル樹脂をコーティングし、加熱された鏡面版を圧着させる表面加工方法です。平らでなめらかな仕上がりとなり、強い光沢感を再現できます。この光沢感をより強く引き出すためには、コート系の印刷用紙が最適です。また、プレスコートの中でも3種類の手法があり、平プレス、キャレンダー法、エンドレスプレス法に分けられています。この中で現在主流になっているのが、エンドレスプレス法です。
■平プレス
コーティングした印刷物にジュラルミンまたはアルミの鏡面版をあて、多段式ホットプレス機により熱と圧を加える、より光沢感の出る手法です。
■キャレンダー法
印刷物にアクリル樹脂をコーティングし、キャレンダーローラー(金属ローラー)によって熱と圧をかけ、光沢感を出す手法です。
■エンドレスプレス法
アクリル樹脂をコーティングして乾燥させた後、ヒーターロールと圧銅プレスによって印刷物に熱と圧を加えます。その後、冷却ロールによって冷やせば表面加工のできあがりです。 ヒーターロールと冷却ロールに取り付けられたステンレスベルトがエンドレスに回転し、用紙を完成まで運ぶことから「エンドレスプレス法」と名付けられました。
また、印刷物全体への加工はもちろんのこと、部分的にコーティングを行なうスポットプレスにも対応している手法です。
プレスコートの他にも表面加工方法にはさまざまな種類があり、ニス引きやラミネートも代表的な表面加工方法のひとつです。その中でもプレス加工は、ニス引きよりも高価ではありますが、それよりも強い光沢感と耐久性を有しています。また、プレスコートはラミネートと比較して低コストで加工が行え、そのうえ同等の光沢感を得られるのです。 安価で最も強い光沢感を得られる表面加工方法は、プレスコートです。
プレスコートが多く活用されている代表的な例は、教科書や卒業アルバム、パッケージ、週刊誌などです。 スポットプレスにも対応しており部分加工が可能なため、教科書の名前欄のみを抜いて加工することもできます。名前欄にはコーティングが施されないため、名前を記入しやすくなります。 アクリル樹脂を使用するプレスコートはニス引きと同様に、社団法人日本印刷産業連合会によって定められた「古紙リサイクル適正ランク」において、Aランク(最高位)に認定されています。 フィルムを使うことなくアクリル樹脂でコーティングするため、ラミネート加工の一種であるPP貼りよりも少々耐久性では劣りますが、地球と人に優しい加工方法であると言えます。
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