特殊加工印刷の新晃社 > 印刷会社ブログTOP > ブログ > 特殊用紙 > 【水に強く破れにくい合成紙】ユポ紙とは
公開日:2025年01月24日
ユポ紙とは、ポリプロピレンを主原料とするフィルム法合成紙です。株式会社ユポ・コーポレーションという会社の持つ登録商標のもので、同社製合成紙の商品名です。原料に木材パルプを使用しておらず、森林資源の保護を目的として開発されました。
ユポ紙の特徴は、「水に強く濡れても大丈夫」「破れにくく、折れ曲がりにくい」という点です。これは、屋外で雨や風などに晒されるような環境でもボロボロになりにくく、長期間にわたって使用出来るという強みがあります。
その為、選挙用の屋外ポスターなどはユポ紙で印刷するのが一般的です。更に耐候性インキを使用して印刷をすると、より劣化しにくくなります。また、一般的な紙のように手で破こうとしても切れ目などを入れないと破けないため、高い耐久性を誇ります。
このような特徴を利用して、表面にPP貼り加工をした「屋外用ステッカー」として使用されたり、屋外で使用する「水にも強い中綴じ冊子」として、使用される場合もあります。
環境に優しいというのもユポの特徴です。一見、色々な化学物質を使ってそうな雰囲気のユポですが、主原料のポリプロピレンとは、水素と炭素からなる汎用的な合成樹脂です。有害物質や環境負荷物質は使用しておらず、燃やしても有害なガスなどは発生しません。バイオマス樹脂を一部配合した「ユポグリーンシリーズ」など、環境配慮型製品もあります。
耐水性・耐久性が有名なユポ紙ですが、見た目や手触りの良さも特徴です。ユポ紙の表面はなめらかで、白色度も高くきれいです。
用途に応じて様々なユポ紙がありますので使い勝手も抜群です。下記では、UVオフセット印刷にも対応しているユポ紙をご紹介いたします。
両面の印刷に対応しているユポです。ユポ用インク・合成紙用インクでも速乾を実現したグレードです。
UVオフセット印刷に対応している用紙です。紙粉も大幅カットされました。
表面(印刷面)に光沢感があります。高級感や上質感が求められる印刷物に適しています。
薄手の半透明タイプになります。鉛筆の筆記適性があります。
厚手タイプになります。折加工はスジ押しで割れる場合がありますので、ハーフカットがおすすめです。
高強度な裏面を持つグレードです。シール印刷用のタック原紙(糊付けしてシールとする)として使用されます。
※この他のユポ紙に関しましては、(株)ユポ・コーポレーションのサイトにてご確認ください。
屋外用ポスター、屋外用パンフレット(防災関連など)、ステッカー、ラベル 他
ユポ紙は耐久性が高いため、ご要望の折り加工や穴あけ加工などが出来ない場合があります。また、印刷後のインキの乾き具合に注意する必要があったりなど、一般的な印刷よりも高い技術力と専門知識が必要です。
新晃社では長年ユポ紙の取り扱いをしており、豊富な経験と専門知識があります。ユポ紙での印刷をご検討中の場合は是非お気軽にご相談ください。サンプルもご用意しておりますので、お客様に最適なユポ紙を担当者がしっかりとご提案させて頂きます。
当社では、お問合せいただきました内容を確認し、ヒアリング・お打合せをさせていただいております。
その内容をふまえて、企画・デザイン・見積りを提出させていただきます。
印刷だけでなく、特殊加工・製本・丁合、封入などのアッセンブリから発送まで対応しております。
印刷加工等でご不明な点はお気軽にお問い合わせください。
詳しくお打ち合わせご希望の方は営業担当が伺わせていただきます。