
特殊印刷・特殊加工の中には、紙をくり抜いたりすることでユニークでおしゃれな演出をすることができますが、その方法は大きく分けて「レーザーカット」と「型抜き(トムソン型)」の2種類があります。
どちらも紙を思い通りの形にくりぬく方法に違いはありませんが、それぞれにメリット・デメリットがありますので、両方の特徴について知っておくと印刷物を作る際に非常に役立ちます。
今回は「レーザーカット」と「型抜き(トムソン型)」の違いについてご紹介いたしますので、是非参考にしてみてください。
レーザーカットとは
レーザーカットとは、レーザー光線を紙に直接照射することで、紙をくり抜く方法になります。なんといってもその特徴は、細かな模様など細部まで再現できることです。
例えばこちらはホテルで宿泊者のかたにお配りしているグリーディングカードになります。クリスマスにちなんだ雪の結晶や星など、細かい絵柄まで再現していますね。

とてもおしゃれで、受け取り手の気持ちもワクワクします。

レーザーカットでの加工は型を必要としないため、小ロットでの制作でも費用を抑えられるという特徴があります。また、通常の型抜きでは紙が破けてしまうような薄い紙でも、レーザーカットなら対応できる場合があるというメリットもあります。
一方で、大量に作りたい場合は、納期と費用が大分必要になる事が多いです。その場合は、次にご紹介する型抜き(トムソン型)が向いています。
型抜き(トムソン型)とは
型抜きとは読んで字のごとく、「型」を作って打ち抜く作業になります。型抜きをする際は、強い力で型を紙に押し付けてスピーディーにプレスすることにより、オリジナルの形にすることができ、ロットが大きい場合に向いています。
こちらは実際に型抜き機が動いている動画になります。(再生すると音が出ますのでご注意ください)
ちなみに、型抜きの際には、通常トムソン刃という刃で型を作り、ベニヤ板や樹脂版などに取り付けたものを使います。そのため、型抜きの事を「トムソン型」あるいは「トムソン加工」と呼ぶこともあります。

注意点として、型抜きはレーザーカットのように細かい形状まで再現することはできません。しかし、それほど複雑な形状でなければトムソン型でも十分に対応できる場合がありますので、まずは実際に作りたい形状を印刷会社に確認してみることをお勧めします。

こちらは卓上カレンダーをユニークな形状で型抜きしたものになります。ご覧の通り、なかなか他では見られない形で目を引くこと間違いなしですね。この程度の形状であれば、型抜き(トムソン型)で全く問題ありません。
ちなみに、型抜きはコストが高いというイメージがあるかもしれませんが、相談してみたら意外と高くなかったというケースもあります。一度型を作ってしまえば再作成の時は同じ型を再利用できるなどのメリットもありますので、まずはお気軽に新晃社まで是非ご相談ください。経験豊富な担当者が丁寧にご説明させて頂きます。







