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公開日:2025年05月15日

【保存版】印刷用デザインデータをWeb掲載・配布するときの注意点

会社案内やパンフレットを印刷物としても PDF としても活用するケースが増えています。しかし 「下版用データ=そのままWeb用」 ではありません。表示速度・閲覧環境・情報漏えいなど、オンライン公開には独自の配慮が必要です。本記事では 、Web掲載・配布用 PDF を準備するときのポイントを、印刷用データとの違いを踏まえて解説します。

印刷データをそのままWebに公開するとどうなる?

印刷物用に作成した高解像度のデザインデータを、そのままWeb上に公開してしまうと、さまざまな問題が発生します。例えば、印刷用データは解像度が300dpi以上と高いため、ファイルサイズが数十メガバイトにもなりがちです。このような重いファイルをそのまま公開すると、特にスマートフォンやタブレットでは表示に時間がかかり、閲覧者が離脱してしまう原因になります。

また、印刷用データにはトンボや塗り足しといった印刷時に必要な情報が含まれていますが、Web上でそのまま表示すると、余計な余白が生まれ、不格好な見た目になってしまいます。

PDFにパスワードをつけない事で悪用されるリスクにも要注意です。パスワードを設定せずに公開すると、第三者によって内容が改ざんされたり、無断で再利用されるリスクが高まります。こうしたトラブルを防ぐためにも、PDFの編集権限には必ずパスワードを設定し、制限をかけることが重要です。

Web用PDFを別途用意するメリット

このような問題を防ぐためには、印刷用データとは別に、Web用のPDFを作成することが重要です。Web用PDFの作成では、まずファイルサイズを軽量化しましょう。通常印刷用データは、文字化けなどを防ぐためテキストをアウトライン化したデータを推奨していますが、アウトライン前のデータを使用することでファイルサイズを抑えることができます。

更に、アウトライン化しない事によって、PDF内の検索機能でテキストを拾える為、便利に活用できるといったメリットがあります。また、検索機能についてはPDFの「しおり」機能を活用することも重要です。しおりを設定しておくことで、目的の箇所に迅速にアクセスできるようになります。これにより情報検索の効率が向上し、閲覧者の利便性につながります。

不要な情報の削除とレイアウトの調整

印刷用のデータには、裁ち落とし(塗り足し)やトンボなど、印刷工程に必要な要素が含まれていますが、これらはWebでの閲覧には不要です。これらの要素をそのまま残しておくと、Webページ上で余計な余白が生じたり、見栄えが悪くなったりする原因になります。Web用PDFを作成する際には忘れずに外しておきましょう。

また、PDFを単ページで見せるか、見開きページで見せるかによって、閲覧者にとって見やすさが異なります。デザインによって見開きページのほうが見やすい場合は、レイアウト調整したPDFを作成すると良いでしょう。

セキュリティ設定で情報漏えいを防ぐ

Webで公開するPDFには、閲覧権限などのセキュリティ設定を追加することも有効です。特定のユーザーにだけ閲覧させたい場合は、Adobe Acrobatの「パスワード設定」を活用して、開封時にパスワードを入力しなければ見られないようにしておくと安心です。

また、社名や発行日を透かしとして挿入することで、再配布や内容の改ざんを防止できます。透明度を調整して薄く配置すれば、本文の邪魔をせずに視覚的な警告効果を持たせることができます。

さらに、AcrobatでPDFデータを開き、メニューバーのすべてのツールからPDF を墨消しを選択して「非表示情報をすべて削除」をするとメタデータなどが削除されるため、埋め込み情報が第三者に漏れる心配もありません。

公開前の実機テストで品質を確認

Web用のPDFを作成したら、必ず公開前に実機テストを行いましょう。パソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットでもPDFを開いて、文字が拡大しなくても読めるか、リンクやしおりが正常に動作するかを確認しておくことが大切です。

また、ファイル名の命名規則も重要です。ファイル名は日本語ではなく、半角英数字やアンダーバーなどで統一することが推奨されます。日本語のファイル名は、一部のシステムやクラウドサービスで文字化けを引き起こしたり、ファイルが正しく認識されない原因となることがあります。

例えば「CompanyProfile_2025-05.pdf」のように、ファイル名にバージョンや作成日を含めておくことで、社内外でのファイル管理がスムーズになります。さらに、クラウドストレージへのアップロード時には、共有リンクの設定が適切に行われているかも確認しておくと、セキュリティ対策として効果的です。

まとめ:軽量化・不要な情報の削除・セキュリティの3つのステップで安心運用

印刷用データをそのままWebに流用すると、ファイルサイズが大きすぎて開きにくくなったり、不要な余白が見えてしまうなど、さまざまな問題が発生します。しかし、画像の軽量化、不要な情報の削除、セキュリティ設定という3つのステップを踏むだけで、閲覧者にとって快適で、安全なWeb用PDFが作成できます。

新晃社ではPDFデータ制作に精通した専門担当者が在籍しており、お客様の目的に合わせた最適なPDF制作をご提案しています。もし印刷用PDFデータの作成やWeb用PDFへの変換方法でお困りの際は、ぜひお気軽にご相談ください。安心・安全なデータ作成をサポートいたします。

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