「プラスチックに印刷はできる?」「素材によって仕上がりは変わる?」そんな疑問をお持ちではありませんか?
プラスチック印刷とは、PP(ポリプロピレン)やPET(ポリエチレンテレフタレート)、塩ビ(PVC)、アクリルなど、さまざまな樹脂素材に直接印刷する技術の総称です。
素材によって透明度・耐候性・耐久性・コストなどが大きく異なり、用途や目的に応じた適切な選択が必要になります。
本記事では、代表的なプラスチック素材とその特徴、そしてその中でも人気の高い「アクリル印刷」について詳しく解説します。
代表的なプラスチック素材と特徴
1. PP(ポリプロピレン)
軽量で加工性に優れ、耐水性も高い素材です。ファイルやクリアケース、販促POPなど、屋内向け用途で多く採用されます。白濁した半透明のため、完全な透明感が必要な用途には不向きです。
2. PET(ポリエチレンテレフタレート)
透明度が高く、食品や飲料ボトル、パッケージなどでおなじみの素材。耐衝撃性に優れ、衛生面でも安心して使えるため、商品パッケージやディスプレイ資材として人気です。
3. 塩ビ(PVC)
柔軟性があり加工しやすく、カード類やステッカー、屋外看板などに用いられます。耐候性に優れますが、環境負荷や廃棄面での配慮も必要です。
4. アクリル(PMMA)
高い透明度と光沢感を持ち、ガラスに近いクリアさが特長。耐候性もあり、屋外使用にも適しています。高級感を演出できるため、サイン、ディスプレイ、グッズ製作など幅広く活用されます。
以下では、このアクリル印刷について詳しく見ていきます。
アクリル印刷とは?
まずはアクリル印刷の特徴や、よく使われる場面についてご紹介します。
アクリル印刷の特徴
アクリル印刷とは、透明なアクリル板に直接印刷を行う加工方法です。主に「UV印刷」という技術が使われており、インクをアクリルにのせたあと、紫外線(UV)を当てて硬化させることで定着させます。
この方法により、色鮮やかで耐久性に優れた仕上がりが可能になります。また、透明なアクリル素材ならではの光の反射や透過を活かしたデザイン表現ができる点も、大きな魅力です。
アクリル印刷の主な用途
アクリル印刷はその美しさと耐久性から、店舗ディスプレイやサイン、装飾パネルといった空間演出用途でよく利用されます。
さらに、アクリルキーホルダーやアクリルスタンドといったグッズ製作でも人気があり、近年ではオリジナル商品を展開する企業からも多くのご相談をいただいています。
アクリル印刷と他のプラスチック印刷の比較
次に、アクリル印刷と他のプラスチック素材への印刷の違いを4つの視点から比較してみましょう。
1.透明度
アクリルは高い透明性を誇り、ガラスに近いクリアな見た目が特長です。表面もなめらかで光沢があり、上質な印象を与えるため、高級感を重視した製品に適しています。
2.耐候性
アクリルは紫外線や温度変化に強く、屋外使用でも長期間美しさを保てるのが特長です。
3.耐久性
PPやPETは柔軟性を持っているため、割れにくく扱いやすいのが利点ですが、アクリル板は硬く美しい反面、落下や衝撃には弱いため、取り扱いにはやや注意が必要です。
4.コスト
大量生産や簡易用途ではPPやPETが低コストですが、前述の透明度・耐候性・耐久性、そして見た目の美しさや高級感を求める場合は、アクリルが適しています。
まとめ
今回は、プラスチック印刷の中でもアクリル印刷についてご紹介しました。アクリル印刷は、透明度や耐候性、耐久性に優れており、クリアで高級感のある仕上がりが魅力です。一方、他のプラスチック印刷はコストや耐衝撃性に優れ、屋内向けの大量印刷に適しています。是非参考にしてみてください。
※新晃社でプラスチック印刷を承る場合は、プラスチックのシート印刷が中心となります
なお、新晃社では通常のアクリル印刷に加えて、ホログラム加工やオーロラフィルムを使用した「オーロラアクリル」といった特殊加工も承っております。よりオリジナリティを追求したい場合はこちらもお勧めです。
さらに、デザイン制作やデータ調整のサポート業務をはじめ、アクリルグッズの袋詰め、台紙印刷・セット、アルミ蒸着袋へのランダム封入、BOX製作・詰め作業など、アッセンブリ工程も一貫して対応可能です。
アクリル印刷や関連グッズ制作をご検討の方は、ぜひお気軽にご相談ください。専門の担当者が丁寧に対応させて頂きます。